水害により床上・床下浸水が発生した場合、感染症や食中毒を予防するために洗浄及び衛生対策が必要です。
感染症予防のためには、清掃と乾燥が最も重要です。被害状況に応じて、次の衛生対策をします。
●床下浸水・家の周囲
土砂などを取り除き、水道水で洗い流し、しっかりと乾かすことが重要です。
(1)泥や不要なものなどを片づけてから、水道水で十分に洗い流します。
(2)床下は雑巾などで水気をなくし、扇風機などで強制的に換気し、しっかりと乾燥させます。床下や土壌への消毒は不要です。
●床上浸水
食事や睡眠など生活を行う場所のため、水道水で洗い流してから、消毒しましょう。
(1)水が引いた後、濡れた畳や不要なものを片づけます。
(2)汚れた家具や床、壁、食器など、水で洗えるものは全て水道水で洗い流しましょう。食器棚や冷蔵庫、その他水洗いできないものは、汚れをきれいに拭き取り、雑巾で水拭きします。
(3)十分に乾燥させてから、消毒液を浸した布などで拭くか、消毒液に直接浸します。
●使用する消毒液と消毒方法
消毒液は、清掃が不十分だと効果を発揮しないので、必ず泥や汚れを取り除いた後に使用します。目や皮膚にかからないよう取扱いには十分注意し、濃度や使用方法を守りましょう。
▽消毒液の作り方
*ペットボトルのふた1杯=5mL
※使用上の注意
・汚染の程度がひどい場合、長時間浸水していた場合は、できるだけ次亜塩素酸ナトリウムを使用する。
・色あせ、腐食などのおそれがあり次亜塩素酸ナトリウムが使用できない場合は、他の消毒液を使用する。
・それぞれの消毒液の混合や作り置きはしない。作業時は窓や扉を開放する。
●作業に必要なもの
衛生対策を安全かつ確実に行うにあたって、ご家庭ごとに次のものを用意しておきましょう。
・消毒液(有効期限に注意)
・マスク、ゴーグル
・長袖、長ズボン
・厚手で長めのゴム手袋(軍手は不可)
・底の厚い靴や長靴
・雑巾、タオル
・バケツ、ジョウロ、ホース
・帽子、ヘルメット
・懐中電灯、ヘッドライト
特別な備えは必要ありません。日常的に使えるものを活用し、定期的に消費・補充することで、いざという時に使える状態にしておくことが大切です。
問合せ:北区保健所生活衛生課環境衛生
【電話】3919-0720
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