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飛鳥山三百年展 楽しい!だから続く、吉宗がつくった江戸のワンダーランド

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東京都北区

日時:3月17日(火)~5月10日(日)午前10時~午後5時
〔5月4日(祝)を除く毎週月曜及び5月7日(木)休館〕 
場所:同館特別展示室・ホワイエ・講堂

飛鳥山公園は、享保5年(1720)の徳川吉宗による桜の植樹に始まり、江戸の市民はもとより幕末に当地を訪れた外国人たちからも、景色の美しさを称賛された花と緑の名所です。
また、明治6年(1873)、日本で最初の太政官公園の一つに指定された歴史があり今年、桜植樹三百周年を迎えました。江戸の新名所・飛鳥山が急速に人々の関心を集めた理由の一つに、吉宗と京都の公家・冷泉為久との詩歌を通じた密接な交友があります。
為久は享保4年(1719)、勅使の一人として江戸に下向し、吉宗と対面しました。当時、幕臣が続々と冷泉家に入門し、江戸武家歌壇が形成されていましたが、このことも、好学で知られる吉宗の意向によるものとされています。その後、德川吉宗の強いリーダーシップのもとに建碑された「飛鳥山碑」の碑文折本が、冷泉為久を経由して、桜町天皇に献上されました。さらに飛鳥山にちなんだ和歌が為久によって詠まれるなど、飛鳥山は「花の所」としてその評判を高めました。やがて飛鳥山は、詩歌や俳句などの文芸を通じて広く人々に知られ、数多くの浮世絵や名所記・紀行文に記されるなど、江戸の桜の名所として知られるようになりました。
本企画展では、吉宗の遊園設置の背景や、都の雅な文化との関わりを中心に、18世紀から現代に至るまでの飛鳥山の歴史と文化を紹介します。展示では、当館所蔵資料の『飛鳥山十二景詩歌並碑』をはじめ、『江戸名所図会』などの地誌、名所浮世絵、外国人の王子訪問記等のほか、機関所蔵画像資料のパネル展示を交えて、近世以来の遊園の成立過程を展望します。パネル資料展示含め約80点を展示します。

主な協力機関・個人:
(公財)冷泉家時雨亭文庫
(公財)德川記念財団
太田記念美術館
共立女子大学名誉教授 伊藤紀之氏

問合せ:北区飛鳥山博物館(王子1-1-3飛鳥山公園内) 
【電話】3916-1133

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