明治から大正・昭和・平成と受け継がれ、そして新たな元号を迎えようとしています。移ろいゆく歴史の中で、息づいてきた北区の文化。今回からのぶらり散歩道では、文化にスポットをあててご紹介します。
◆田端で躍動した文士芸術家たちの魂
明治から昭和初期にかけて、田端には多くの文士芸術家たちが集まり、さまざまな芸術や文学が華ひらきました。
当時、画家・小杉放庵や陶芸家・板谷波山などの芸術家や芥川龍之介、室生犀星などの文士たちが田端で活躍していました。
そんな彼らの功績を通じて歴史を伝える田端文士村記念館が開館25周年を迎え、記念展もスタート。文士芸術家たちの息遣いが聞こえてくるようです。
5月6日まで開催されている記念展第1弾では、“明治の田端は芸術家村だった!?”をコンセプトに、明治の田端で生まれたさまざまな文化をみることができます。田端ゆかりの芸術家らを中心に創刊された美術文芸雑誌『方寸』の展示や芸術家たちの社交場「ポプラ倶楽部」を紹介したものなど、田端ゆかりの芸術家たちの生き生きとした様子が感じられます。今後も、記念展は第2弾・第3弾と予定され、関連の講演会なども楽しみなところです。
春の日差しとともに、過ごしやすい季節となりました。田端に息づいた彼らの鼓動を感じに出掛けてみませんか。
場所:田端文士村記念館(田端6-1-2) JR田端駅北口から徒歩2分
問合せ:広報課 【電話】3908-1102
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