今年度は、JRの駅やその周辺にスポットをあててご紹介しています。
川とともに生きるまち ~JR北赤羽駅~
JR北赤羽駅は新河岸川をまたぐ「第一浮間架道橋」の上にホームがあります。河川の真上にある駅は珍しく、全国でも数えるほどしかありません。新河岸川や荒川が流れるここ赤羽北では、古くから重要な交通路として人々が川とともに暮らしてきました。今回は、そんな川辺のまちをぶらり散歩していきます。
JR北赤羽駅浮間口を出て、赤羽駅方面に歩いていくと、新河岸川にかかる浮間橋が見えてきます。この橋は、水害や事故を危惧した住民たちが資金を出し合い、旧陸軍の近衛工兵大隊によって昭和3年に架けられたものです。浮間橋はその後、昭和15年と59年に架け直され、今でも地域の人々の交通を支える重要な橋となっています。
浮間橋を渡って右折すると、新河岸川沿いの遊歩道に進むことができます。心地よい川風に吹かれながら10分ほど散策を楽しむと、左手に小さな神社「袋村の水神宮」が見えてきます。江戸時代にこの地にあった袋村では、多くの物資を運ぶために川は生活に欠かせないものでした。しかし、時には氾濫を起こし、大きな被害をもたらしたものでもありました。そこで人々は水神様を祀って、水上交通の安全や水害除けを祈願したのです。現在でも、諏訪神社の氏子が中心となって毎年6月15日に水神祭りが行われているそうです。
当時の人々の川との暮らしに思いを馳せながら、ぶらり散歩してみてはいかがでしょうか。
問合せ:広報課 【電話】3908-1102
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