動物の病気がすべての人に感染するわけではありませんが、中には、人に感染して発症するものもあります。これを「動物由来感染症」といいます。動物由来感染症の病原体に感染しても動物は無症状なことがあるため、知らないうちに飼い主が感染してしまう場合があります。ペットに定期検診を受けさせるなど、日常の健康管理に注意し、病気を早めに見つけましょう。また、ペットが病気と診断された場合、人にうつる可能性があるか獣医師に確認しましょう。
国内で近年発生のない狂犬病は、海外からの再上陸が心配される代表的な動物由来感染症です。
◆注意点
〇飼い犬の登録と狂犬病予防注射をする
飼い主は犬の登録と狂犬病予防注射の接種をして、鑑札と注射済票の交付を受け、犬に装着してください。
〇過剰なふれあいは控える
細菌やウイルスなどが動物の口の中や、つめにいる場合があります。口移しでエサを与えたり、スプーンや箸はしの共用はやめましょう。動物を布ふとん団に入れて寝ることも、要注意です。
〇動物に触ったら必ず手を洗う
知らないうちに唾だ液や粘液、傷口などに触ってしまうこともあるので、必ず手を洗いましょう。
〇動物の身の回りは清潔にする
飼っている動物はブラッシング、つめ切りなど、こまめに手入れをしましょう。小屋や鳥かごなどの掃除はもちろん、タオルや敷物、水槽なども細菌が増殖しやすいので、こまめな洗浄が必要です。
〇フン尿は速やかに処理する
フンは乾燥すると空中に漂い、吸い込みやすくなります。直接ふれたり吸い込んだりしないよう気をつけ、早く処理しましょう。
〇室内で鳥などを飼育するときは換気を心がける
〇砂場や公園で遊んだら必ず手を洗う
動物が排せつの場として利用しやすい砂場や公園は注意が必要です。特に子どもの砂遊び、ガーデニングなど、草とりや土いじりをした後は、十分に手を洗いましょう。また、フンを見つけたら速やかに処理しましょう。
〇輸入及び国内にいる野生動物の家庭での飼育は避ける
野生動物はどのような病原体を保有しているか分かりません。動物由来感染症予防のためにも、動物資源保護の観点からも、輸入及び国内にいる野生動物の飼育は避けましょう。
◆犬を散歩させるときのルール
〇犬をリードでつなぐ
河川敷はドッグランではありません。必ずリードをつけてください(伸び縮みのするリードは取り扱いに注意してください)。
〇トイレは散歩前に家ですませる
電柱や他人の家の壁などにオシッコをしてしまった場合は水ですぐ流すことが飼い主としてのマナーです。
〇フンは必ず持ち帰る
=以下、共通=
問合せ:北区保健所生活衛生課生活衛生係 【電話】3919-0431
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