今年度は、JRの駅やその周辺にスポットをあててご紹介しています。
■歴史街道を歩いて~JR駒込駅~
今回は、区境にある JR駒込駅からバラで有名な旧古河庭園までの道のり、本郷通りを歩きます。実はこの道、江戸時代、将軍が日光への社参の際に通った日光御成道でもありました。現在の北区を縦断するように通り、岩淵から舟で川口へと渡り、日光を目指した歴史道です。
駅前から5分ほど歩くと、霜降橋交差点が見えてきます。橋というと川を想像しますが、かつては、谷田川という川が流れ、そこに架かっていた橋が霜降橋でした。明治期以降に名づけられたその橋は、それ以前は地元の人々から境橋とも呼ばれていました。時代とともに、その名と景色も移り変わりましたが、往時に思いを巡らせば、ほのかにその面影が感じられます。
霜降橋を過ぎ、坂を上ったあたりには、バラで有名な旧古河庭園が。江戸中期には、「西ヶ原牡丹屋敷」という牡丹園があったと言われ、その後、今から100年前にあたる1917年(大正6年)に、現在の洋館と洋風庭園が築造されています。
身近な道に刻まれた、地域の歴史。そこにまつわるエピソードや成り立ちを知ると、また違った風景が見えてくるかもしれません。ぶらりと歩いて再発見しませんか。
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