◆一般会計
平成28年度に行った主な事業を、基本計画2015と中期計画に基づき、「3つの優先課題」に沿ってお知らせします。
■地震・水害に強い安全・安心なまちづくりに全力
〇空き家対策の推進
区内全域の主に戸建て住宅を対象とした空き家等の現地調査を行うとともに、空き家所有者の適正管理や空き家解消に必要な相続手続きなどの相談に対し個別相談を実施
2,015万4千円
〇土砂災害への対策~擁壁・住宅の安全性の向上~
土砂災害に対する安全性の向上や避難に関する情報の周知を図るため、土砂災害ハザードマップを作成したほか、土砂災害特別警戒区域内の擁壁工事助成の補助率を拡充するとともに、住宅などに対する対策工事費用の一部助成を開始
458万5千円
〇防災アプリの導入等防災機能の向上
防災意識の啓発や災害時の行動を支援するため、防災アプリを導入したほか、
全避難所に自動ラップ式トイレを配備するとともに、新たに文字情報の発信も可
能な戸別受信機を町会・自治会等へ配備
6,164万6千円
■長生きするなら北区が一番
〇認知症初期集中支援チームの設置
認知症が疑われる高齢者を、医療・介護の多職種協働チームが訪問し、受診や介護サービスの調整を行う認知症初期集中支援を開始
1,649万円
〇介護予防・日常生活支援総合事業の実施
介護保険法の改正に伴い、予防給付のうち訪問介護・通所介護について、地域の実情に応じた取組みができる地域支援事業へ移行
7億5,162万9千円
■子育てするなら北区が一番
〇出産子育て応援事業「はぴママ・きたく」
妊娠期から出産・子育て期にわたる切れ目のない支援を行うため、全妊婦を対象に「はぴママたまご面接」を、産後早期に「はぴママひよこ面接」を行い、面接後に育児グッズを配布
1,491万9千円
〇学校改築と「改築ステーション」の整備
なでしこ小学校、稲付中学校、田端中学校、浮間中学校の改築を進めるとともに、王子第一小学校の改築に着手したほか、旧桜田小学校を改築中の仮校舎専用施設として活用する「改築ステーション」の整備に着手
30億1,660万2千円
〇子どもの未来応援~貧困対策の強化~(平成27年度からの繰越分)
貧困の状況にある子どもや家庭の実態把握と支援ニーズの調査・分析を行い、子どもの貧困対策を推進するための「北区子どもの未来応援プラン」を策定
1,191万5千円
〇保育所待機児童解消
私立認可保育所等の整備費補助や区立認可保育所の新規開設・定員拡大により、平成29年4月に898名の定員を拡大
13億9,686万2千円
■まちづくりの一層の推進
〇稲付公園再生整備
地域の特性を生かし、区民の交流の場として利用しやすく、身近な季節感あふれる公園として再生整備工事を実施
3億2,991万3千円
〇密集住宅市街地整備促進事業
住環境の改善と、防災性の向上などを図ることを目的として、老朽住宅等の建替えへの助成や身近な公園・道路の整備工事を実施
6億5,707万6千円
■東京オリンピック・パラリンピック開催を見据えて
〇「トップアスリートのまち・北区」のPR
「トップアスリートのまち・北区」を推進するため、アスリートの手形モニュメントを設置
3,787万円
〇赤羽体育館オープニングイベント
赤羽体育館開設に合わせ、東京2020大会開催機運の醸成につなげるため、オリンピアン・パラリンピアン参加によるイベントを実施
340万6千円
■「北区版総合戦略」の実現に向けて
〇ブランドメッセージ「住めば、北区東京。」のPR
「北区で住む、くらす」というイメージの醸成、住む選択肢・候補地としての東京北区の認知向上を目指すため、ブランドメッセージのPRを実施
265万7千円
〇他都市との連携・交流の推進
他自治体との相互発展・共存共栄を図るため、友好都市との新たな事業や他都市との幅広い連携・交流、新たな友好都市交流協定の締結に向けた検討を開始
522万4千円
■その他
〇滝野川三丁目国有地における都市計画公園及び区営シルバーピア等の整備
防災機能を備えた都市計画公園の整備及び区営シルバーピアを建設するとともに、歩道の新設や障害者グループホームの誘致を行うため、国有地を取得
40億8,000万円
〇荒川岩淵関緑地バーベキューサイトの改修
荒川岩淵関緑地内に設置されているバーベキューサイトの利用サービス向上のため、受付ユニットハウスや簡易トイレ設置などの施設改修工事を実施
1,930万6千円
〇応援サポーター基金の活用
北区応援サポーター寄附制度における寄附金を原資とした北区応援サポーター基金を、赤羽体育館のオープニングイベントや、防災アプリの開発に活用
250万円
◆特別会計
■国民健康保険事業会計
民健康保険は、病気やケガに備えて加入者が収入に応じた保険料を出し合い、国などの負担金と合わせて医療費を支払う保険制度で、平成28年度の歳出の73.8%は医療費などの支出にあてられています。平成28年度決算は、対前年度比で歳入が2.0%の減少、歳出が2.4%の減少となりました。
■中小企業従業員退職金等共済事業会計
区内中小企業の求人難、定着難を背景に従業員の福利厚生の充実と区内中小企業の振興を図る目的で実施している共済事業です。
■介護保険会計
高齢者の介護を社会全体で支え合う制度で、平成28年度の歳出の93.3%は、サービスの給付などにあてられています。
平成28年度決算は、対前年度比で歳入が3.9%の増加、歳出が2.5%の増加となりました。
■後期高齢者医療会計
後期高齢者医療制度を運営する東京都後期高齢者医療広域連合に対して、広域連合分賦金として保険料及び事業経費を納付しており、これは歳出全体の90.1%を占めています。
平成28年度決算は、対前年度比で歳入が4.8%の増加、歳出が5.1%の増加となりました。
※各会計の決算額は千円未満を四捨五入しています。
◆地方消費税率引上げ分の社会保障施策の取組み
社会保障の安定財源の確保などを図る税制の抜本的な改革を行うため、平成26年4月1日から消費税及び地方消費税の税率が引き上げられ、増収分は、社会保障4経費(年金、医療及び介護の社会保障給付並びに少子化に対処するための施策)を含む社会保障施策に要する経費に充てられています。
平成28年度決算における北区の社会保障財源としての地方消費税交付金は、約33億1,600万円で、そのうち約4億5,200万円を保育所の待機児童の解消など社会保障の充実に係る経費に、約28億6,400万円を生活保護法に基づく保護費や国民健康保険低所得者保険料軽減措置など社会保障の安定化に係る経費にそれぞれ活用しました。
◆財政健全化判断比率の公表
成20年度から、地方財政健全化法に基づき、決算をもとに財政健全化判断比率を算出して、監査委員の審査に付した後、区議会に報告し、区民の皆さんに公表することが義務付けられました。
いずれかの比率が早期健全化基準以上の場合は財政健全化計画を、財政再生基準以上の場合は財政再生計画を定めなければなりません。
平成28年度決算に基づき算定した北区の比率は、審査の結果、いずれの比率も早期健全化基準を下回っており、財政が健全であることが認められました。
※実質赤字額または連結実質赤字額がない場合及び実質公債費比率または将来負担比率が算定されない場合は「-」となります。
※財政健全化判断比率については、10月末に北区ホームページでも公開予定です。
◆平成28年度北区決算にみる1,000円の使い方
・おとしよりやからだの不自由な方などのために 345円
・保育園や児童館の運営などに 182円
・安全・安心、防災対策や区民施設の管理運営などに 112円
・公園や道路の整備などまちづくりに 99円
・小学校、中学校、幼稚園などの運営に 90円
・図書館、体育施設の運営などに 40円
・清掃事業や環境・リサイクル対策などに 32円
・健康づくりや健康診断などに 29円
・特別区債の償還などに 23円
・商工業の振興などに 19円
・区議会の運営に 5円
・その他(基金の積立など)24円
問合せ:財政課 TEL/3908-1105
<この記事についてアンケートにご協力ください。>