◆十條湯
◇併設型のレトロ喫茶が育む「銭湯コミュニティ」
十条銀座商店街の近くにある「十條湯」は、1933年開業の「はるの湯」の支店として、1949年に産声を上げた。その後、2代目店主の横山宗晴さんが1972年に建て替え、改築を経て、喫茶店を併設した現在のスタイルに。さらに、2021年には湊研雄さん(ゆとなみ社)の協力の下、喫茶店のリニューアルに着手。浴室の美しいタイル絵から命名された「喫茶深海」という屋号で昭和レトロを前面に出したところ、青くキラキラと輝く「深海ゼリー」やクリームソーダ、女将さんお手製のプリンなどが若者の心を掴み、アッという間に繁盛店になったという。今も新旧のファンが集う新たな「銭湯コミュニティ」として注目度が急上昇中だ。
◇DATA
アクセス:十条仲原1-14-2(JR埼京線「十条駅」から徒歩5分)
営業時間:午後3時~11時(日曜は午前8時~正午も営業)
定休日:金曜
フロント/サウナ/水風呂/あつ湯の浴槽/ぬる湯の浴槽(41度以下)/ランドリー/駐車場(無料)/喫茶(午後3時~9時 定休日…月・金曜)
◆宝泉湯
◇店主の気遣いが生み出す唯一無二の「癒しの空間」
神谷橋庚申通り商店会の近くにある「宝泉湯」の開業は1955年頃。それから2度の建て替えを経て、マンションを併設した現在の姿になった。今はゆったりとした造りの洗い場とバリエーション豊富な浴槽、ピアノジャズが流れるサウナ、広々としたロビーが人気で、地域のふれあいの場になっている。ちなみに、3代目店主の石田喜代志さんは元公務員で、父の逝去を機に後を継ぐ決意をしたという。そして、妻の純子さんはお客への気遣いが素晴らしく、常連の名前や連絡先、誕生日はできるだけ把握し、折に触れて連絡するなどして、ある種の見守り役になっているそうだ。店主夫婦の愛情が感じられて、ほっこりした気持ちになれる銭湯だ。
◇DATA
アクセス:北区豊島8-23-5(東京メトロ南北線「王子神谷駅」から徒歩5分)
営業時間:午後4時~10時30分
定休日:水曜 月1回連休あり(水・木曜)
フロント/露天風呂/サウナ/水風呂/ランドリー
◆豊島湯
◇宮造り建築を維持する昭和レトロな銭湯
豊島中央通り商店街の一角にある「豊島湯」は、伝統的な宮造り建築が商店街の赤いアーケードテントと一体化しているように見える珍しい銭湯だ。玄関に堂々たる実寸大のトラの置き物が置かれているのも個性的でおもしろい。また、脱衣場の立派な格天井、洗い場の全面に広がる豪勢な滝のタイル絵は圧巻だ。店主の駒形明彦さんと女将の昭子さんは祐天寺の「鹿島湯」、洗足の「宝来泉」などを経て、1995年から豊島湯を経営している。以来、伝統的な宮造り建築を守りながら、人情味あふれるサービスを展開しており、地域の常連たちに愛され続けている。ぜひ訪ねて、その美しい建築と昭和の風情を感じてみてほしい。
◇DATA
アクセス:北区豊島3-19-7(JR京浜東北線「王子駅」からバスで「豊島四丁目」下車、徒歩1分)
営業時間:午後3時30分~11時(日曜・祝日は3時~11時)
定休日:土曜(4月より火曜に変更)
フロント/ミストサウナ/あつ湯/ぬる湯(41度以下)/電気風呂/ジェットバス/バイブラ/エステバス/座風呂/ランドリー
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過去2年のvol.1~15も展示1会場にて配布予定!
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