■計画的な財政運営(歳入の確保と歳出の見直し)
景気変動の影響を受けやすい北区の財政構造を踏まえ、税収確保の取組や基金への着実な積立てを行い、引き続き堅実かつ安定的な行財政運営を推進します。
令和7年度予算においては、「経営改革プラン」に基づくさまざまな取組や内部努力の徹底などを図るとともに、強力に行政のデジタル化等も進め、更なる区民サービスの向上と業務の利便性・効率性を高めます。
基金については、7つの主要政策をはじめとした計画事業の実現を図るため、新庁舎整備基金、まちづくり基金、学校改築等基金にそれぞれ10億円の積立てを行う一方で、財政調整基金から約73億円、駅周辺まちづくり等に約9億円、学校改築等に約21億円を繰り入れるなど、計画的な運用を図ります。特別区債は、学校改築等、特別養護老人ホーム大規模改修のほか、児童相談所等複合施設整備など、投資的経費の増加等に伴い、約61億円を発行します。
予算規模は、今後も高止まりすることが見込まれます。引き続き財政健全化や財源確保に取り組み、また、目まぐるしく変化する予測困難な社会経済情勢の中にあっても、前例にとらわれることなく柔軟に対応し、財政の持続性の確保に努めていきます。
■基金・特別区債残高の状況
令和7年度末基金残高見込み(主要基金)
◇各基金の主な用途
(1)年度間の財源調整、災害等に対応するための備え
(2)特別区債の計画的償還
(3)施設建設(公共用施設の建設など)
(4)新庁舎整備
(5)まちづくり(駅周辺のまちづくりなど)
(6)小・中学校の改築や大規模改修
※(3)~(6)の基金は上記用途のために積み立てている「特定目的基金」であり、基本的には当該用途で活用するものです。
多額の経費を必要とする学校改築、まちづくり、新庁舎建設などの計画事業を着実に進めるとともに、景気変動等にも柔軟に対応し、持続可能で安定した財政運営を行うため、景気が回復基調にあるときには、確実な基金残高の確保に努めています。
また、令和7年度末の特別区債残高は約366億円となる見込みであり、令和6年度末の残高見込みと比べて約30億円の増加となります。
■令和7年度当初予算にみる1,000円の使い方
・高齢の方や障害のある方などのために…300円
・保育園や児童館の運営などに…231円
・小学校、中学校、幼稚園などの運営に…125円
・安全・安心、防災対策や区民施設の管理運営などに…107円
・公園や道路の整備などまちづくりに…79円
・清掃事業や環境・リサイクル対策などに…39円
・健康づくりや健康診断などに…36円
・図書館、体育施設の運営などに…21円
・商工業の振興などに…17円
・特別区債の償還などに…17円
・区議会の運営に…4円
・その他(基金の積立など)…24円
※1,000円の使い方には、人件費として151円が含まれています。
問い合わせ:財政課
【電話】3908-1105
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