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わたしのせんとうとまち(2)

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東京都北区

◇クアパレスゆうゆう〔エンタメ精神に満ちた複合型銭湯〕
戦後復興の歩みの中、「谷端湯」としてこの地で営業を開始し、1995年に複合型銭湯へと進化を遂げた「クアパレスゆうゆう」。立地はJR埼京線「板橋駅」近く。1階が銭湯、2階には湯上がり客も利用できるレストランと、社交ダンスをはじめ様々な用途で活用されている貸しホールが入る。社交ダンス好きの2代目女将、御年90歳の高波雪子さんは現役でダンス教師もしている。肌に優しい自慢の井戸水を使用し、浴室には大画面のテレビも設置。ゆったりとスポーツ観戦などを楽しむことができる。サウナはもちろん、ラジウムの露天風呂や電気風呂など、さまざまなタイプの風呂を楽しめるのもうれしい。
《DATA》
アクセス:滝野川7-11-8(JR埼京線「板橋駅」から徒歩1分)
営業時間:午後1時30分~午前0時
定休日:金曜(1月1日・3日)
フロント、露天風呂、サウナ、水風呂、ランドリー

◇飛鳥山温泉〔心身ともに温まる露天風呂とサウナ〕
滝野川馬場商店会(JR王子駅が最寄り)の入口にある「飛鳥山温泉」。1965年に既に荒川区で銭湯を営んでいた小野塚辰幸さんの父が、居抜きで買い取り、屋号もそのまま引き継いだという。かつてフロント前にあった常連に人気のカラオケスペースは、現在広めのロビーとしてアイスやビールを楽しめる風呂上りの憩いの場に。露天風呂は開放感があり、遠赤外線サウナの後の外気浴にもうってつけだ。「お客さんに『さっぱりしたよ』『あったまったよ』と言ってもらえるのが何よりの励み」と辰幸さん。居心地が良い銭湯づくりのために日々、奮闘している。
《DATA》
アクセス:滝野川2-43-2(都電荒川線「飛鳥山駅」から徒歩5分)
営業時間:午後2時30分~午前0時
定休日:火曜(毎月第1火・水曜は連休)
フロント、露天風呂、サウナ、水風呂、ぬる湯の浴槽(41度以下)、荷物一時預かり、ランドリー

◇滝野川浴場〔和風リゾートのような風呂場で贅沢気分に〕
都営三田線「西巣鴨駅」から徒歩ですぐ、高速道路沿いの煙突が絵になる「滝野川浴場」。2代目女将の向けい子さんは「滝野川浴場」をご主人と共に養子縁組で引き継いだという。「少なくともこの地で60年以上」と、けい子さん。名物の洗い場の金魚が泳ぐ池をはじめ、木製のあたたかい内装や番台、ベンチも実家が大工だったご主人のお手製とのこと。解体業を兼業しており、湯船の石は隣の家の解体時に引き継いだものだそう。解体時の廃材で沸かしているという風呂の湯加減は最高で、身体が芯から温まること間違いなし。土日限定の薬湯もイチオシだ。
《DATA》
アクセス:滝野川3-17-5(都営三田線「西巣鴨駅」から徒歩3分)
営業時間:午後4時~11時(日曜、祝日は3時から)
定休日:火曜
番台、薬湯、ペンキ絵

■記憶地図~滝野川界隈~
記憶集めトークイベント「わたしのせんとうとまち」を通して見えてきたまちの記憶地図。
かつての銭湯界隈のあたたかいまちの風景を想像しながら、湯上りに歩いてみましょう!
(地図と写真は本紙2ページをご覧ください)

■『せんとうとまち新聞』滝野川界隈vol.1~7を発行!
該当の銭湯、駅、スタンド、図書館などで順次配布予定!
北区政策提案協働事業「銭湯を核とした多世代間の地域コミュニティ再生と記憶アーカイブによる歴史的・文化的まちづくり」(担当…シティプロモーション推進担当課)
《(一社)せんとうとまち》
代表理事:栗生はるか
理事:サム・ホールデン/三文字昌也/江口晋太朗/牧野徹
メンバー:福井彩香/渡邊勢士
編集・執筆:熊本鷹一
グラフィック:株式会社PIN DESIGN 菅原悠介/岡本茉莉
協力:東京都北区浴場組合

■銭湯を起点にコミュニティのあり方を考える
2024年度は赤羽界隈を予定!随時、参加者を募集します。

◆(一社)せんとうとまち
戦後の最盛期、東京に2700軒近くあった銭湯は現在500軒を切っています。一方で銭湯は、高齢者福祉や子育て問題、防災や地域医療、そして地域や他者を知る場としての教育的な側面、世界的に深刻となる水資源問題においても可能性を秘めた場所です。また、地域に長く根差した銭湯に蓄積されるまちの歴史や物語は、地域のこれからを考えるための大切な資源と言えます。
(一社)せんとうとまちは、その名の通り、銭湯のみならず、銭湯とその周辺のまちを共に考え、再生・活性化していくことを目指しています。北区との縁も深く、滝野川稲荷湯とその隣りにある二軒長屋の修復・再生(稲荷湯修復再生プロジェクト)に取り組み始めたことを機に法人化しました。これからも全国各地で、銭湯の持つ文化的・社会的価値を地域社会に最大限に活かすサポートができたらと考えています。

◆北区政策提案協働事業
〔トークイベントや展示を企画!!「わたしのせんとうとまち」プロジェクトが進展中〕
北区と(一社)せんとうとまちの政策提案協働事業では、2023年度から3カ年計画で北区の現役銭湯をめぐり、銭湯と周辺のまちの記憶集めを実施しています。今年度は滝野川界隈の銭湯やその周辺地域を取材。記憶集めトークイベント「わたしのせんとうとまち」を通して『せんとうとまち新聞』を発行しています。また、下記日程で『せんとうとまち新聞』の紹介展示・イベントを実施予定です。詳しくは、(一社)せんとうとまちのWebサイト・SNSをご覧ください。

◆わたしのせんとうとまち-北区の記憶あつめ-展
◇関連展示1
日時:3月13日(水)~25日(月)(初日のみ正午から)
場所:王子カルチャーロード・ギャラリー北面(JR王子駅北口高架下通路)

◇関連展示2
日時:3月15日(金)~31日(日)午後3時~8時(土・日曜 午後1時から)水・木曜休み
場所:稲荷湯長屋 滝野川6-27-17(滝野川稲荷湯コインランドリー後ろ)

◆関連放送
北区広報番組「住めば、北区東京」(JCOMチャンネル東京北Ch11)で活動の様子を紹介します(2024年3月放送)。YouTube北区公式チャンネルでも公開します。

問い合わせ:シティプロモーション推進担当課
【電話】3908-1364

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