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■紫陽花(あじさい)の色、いろいろ
梅雨の時期には、街の至るところで咲いている紫陽花が私たちを楽しませてくれます。紫陽花は土壌環境によって花の色が変わるユニークな植物です。一般的に土が酸性だと青色の、アルカリ性だと赤色の花になります。酸性土壌では、土中のアルミニウムが溶け、根から吸収されやすくなります。吸収されたアルミニウムがアントシアニンという色素と結びつくと青色の分子を形成するため、花が青く見えるのです。反対にアルカリ性では吸収されるアルミニウムが少なくなって、本来のアントシアニンの色である赤みが強く出ます。雨の日のおでかけに、紫陽花の色に目をとめてみてはいかがでしょうか。
北区環境大学(東京家政大学)
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