■計画的な財政運営(歳入の確保と歳出の見直し)
景気変動の影響を受けやすい北区の財政構造を踏まえ、税収確保の取組や基金への着実な積み立てを行い、引き続き堅実かつ安定的な行財政運営を推進します。
令和4年度予算においては、「緊急的な財源対策」で休止した事業を再開することを基本としつつ、「経営改革プラン」に基づくさまざまな取組や内部努力の徹底などを図り、責任をもって財政運営を行っていきます。また、行政のデジタル化等を進め、区民サービスの向上を図るとともに、業務の利便性・効率性を高めます。
基金については、駅周辺まちづくり、学校改築等のために約33億円を、財源確保のために財政調整基金を約58億円、主要5基金合計で約92億円を活用します。
一方で、条例に基づいて歳計剰余金の2分の1を財政調整基金に積み立てるとともに、今後の行政需要等を勘案し、施設建設基金、まちづくり基金、学校改築等基金に、各10億円の積み立てを行い、計画的な運用を図っていきます。特別区債は、学校改築、道路整備のほか、特別養護老人ホーム大規模改修のために、約37億円を発行します。

■地方消費税率引上げ分の社会保障施策の取組
社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うため、平成26年4月1日から消費税及び地方消費税の税率が引き上げられ、増収分は、社会保障4経費(年金、医療及び介護の社会保障給付並びに少子化に対処するための施策)を含む社会保障施策に要する経費に充てられます。
令和4年度予算における北区の地方消費税交付金のうち、社会保障財源分は45億3,200万円と見込んでおり、幼児教育・保育の無償化や保育所の待機児童解消、低所得者の国民健康保険料・介護保険料の負担軽減などに活用していく方針です。

■令和4年度当初予算にみる1,000円の使い方
・高齢の方や障害のある方などのために…328円
・保育園や児童館の運営などに…216円
・安全・安心、防災対策や区民施設の管理運営などに…111円
・小学校、中学校、幼稚園などの運営に…104円
・公園や道路の整備などまちづくりに…79円
・清掃事業や環境・リサイクル対策などに…38円
・健康づくりや健康診断などに…35円
・図書館、体育施設の運営などに…21円
・特別区債の償還などに…20円
・商工業の振興などに…18円
・区議会の運営に…5円
・その他(基金の積立など)…25円
※1,000円の使い方には、人件費として166円が含まれています。

問合せ：財政課
【電話】3908-1105