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花*みどりやすらぎコーナー

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東京都北区

◆樹木の春に向けた営み
まだ寒い朝もありますが、春に向かって暖かくなっていることを感じます。皆さんも新年度の慌ただしい時期にむけて、少しずつ準備をはじめる頃合いでしょうか。
ふと外へ目をやると、葉を落とした寒々しい木々が目に入ってきます。落葉樹は晩秋に葉を落とし、休眠状態になって冬を乗り切ります。そんな樹木ですが、枝先に「冬芽(ふゆめ)」を用意して春を待っています。冬芽とは、葉、花、枝になる芽が小さくまとまったものです。鱗(うろこ)のようにぴっちりと覆われたもの、フワフワの毛で覆われたもの‥と、よく見るとそれぞれ違う表情があります。これらが、春になると一気に芽吹き始めます。
もうすぐ春だから冬のうちに冬芽をつけ、準備をしていると思われるかもしれません。しかし春に花が咲いた樹木の場合、なんと夏ごろには冬芽をつけはじめ、翌年の花の準備を始めています。これは、厳しい冬を迎える前に、春にすぐ活動できる準備をしておく必要があるからです。これが多くの樹木が冬を生き抜くための1年のサイクルなのです。
植物のサイクルに気づくと、私たちも用意周到でありたいと思わされます。皆さんも冬芽を見ながら、春に向けての準備をはじめませんか。

みどりと環境の情報館(エコベルデ)

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