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◆街中で出会えるハナミズキ
秋の訪れとともに、日が暮れるのが早くなってきました。日暮れが早いと家路への足取りも急ぎがち。信号待ちなどで立ち止まって、ふと、目線を上にあげてみると、街路樹に木の実がなっていることに気づくかもしれません。
その一つが、「ハナミズキ」です。ちょうど今秋ごろに実が熟し、艶のある赤い実が葉から顔を出すようにして見られます。
ハナミズキといえば、春に白い大きな花が咲くことでも有名です〔花びらのように見えるのは葉が変形したもので苞(ほう)といいます〕。また、いち早く紅葉が始まるので、皆さんが秋の始まりを感じるきっかけにもなっているかもしれません。
私たちは、道路に木を植えることで防火や木陰による路面温度の上昇の抑制など、植物の力を借りながら生活しています。また、美しさを楽しむこともできます。実は、区道に最も多く植えられている樹種はハナミズキです。北赤羽駅~浮間舟渡駅線路沿い北側の道路、紀州通り(北区豊島5丁目付近~北本通り)などで見られます(参考:北区生物マップ)。
毎日通る道にある木だからこそ、実の色や大きさが変わりゆく様子や紅葉の移り変わり、冬に出てくる新芽など、小さな変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。
エコベルデ
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