今年度は、北区に息づく渋沢翁の足跡や関連施設についてご紹介します。
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◆西ヶ原一里塚
飛鳥山公園から本郷通りを東に進んだ先に建つ「西ヶ原一里塚」をご存知でしょうか。この一里塚の保存運動に、渋沢栄一翁が深く関わっています。
西ヶ原一里塚は、江戸の日本橋から日光へ向かう日光御成道の二つ目の一里塚です。大正時代に東京市の道路整備事業で撤去される運命にあった西ヶ原一里塚ですが、渋沢翁をはじめとする篤志家や地元住民たちの働きかけにより保存されることとなり、経緯を伝える二本榎保存之碑が、今も一里塚に建っています。大正11年には国指定史跡となりました。江戸時代から位置を変えずに現存する一里塚は非常に珍しく、都内に残るのは西ヶ原一里塚と板橋区の志村一里塚の2カ所のみの貴重な史跡です。
旧道(日光御成道)の両脇にある一里塚を保存するために新道は南側の一里塚を迂回するように作られています。道路の真ん中に佇む一里塚を眺めていると、新たな制度や技術を取り入れつつ、伝統的なものも後世に残していきたいという渋沢翁や地元住民の熱い想いを感じます。
江戸の街道の面影を残した西ヶ原一里塚を訪れ、文化財の保存運動にも尽力した渋沢翁に思いを馳せてみてください。
場所:西ケ原2-4-2先
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