今年度は、北区に息づく渋沢翁の足跡や関連施設についてご紹介します。
問合せ:シティプロモーション推進担当課
【電話】3908-1364
◆晩香廬(ばんこうろ)・青淵文庫(せいえんぶんこ)(飛鳥山公園)
飛鳥山公園の渋沢翁旧邸跡に凛とたたずむ2棟の建物―晩香廬と青淵文庫は、北区が誇る国指定の重要文化財です。渋沢史料館とともに(公財)渋沢栄一記念財団が管理・運営しています。
渋沢翁の邸宅のほとんどは戦災により焼失してしまいましたが、この2棟の建物は奇跡的にその難を逃れることができました。
晩香廬は、渋沢翁の喜寿のお祝いで清水組〔現清水建設(株)〕が贈った建物です(大正6年竣工)。建物そのものがまるで工芸品のように暖かみのある造りになっています。
青淵文庫は、渋沢翁の傘寿と男爵から子爵に昇格したお祝いのために、竜門社〔現(公財)渋沢栄一記念財団〕が寄贈した建物です(大正14年竣工)。煉瓦および鉄筋コンクリートの堅牢な造りにもかかわらず、柏の葉をデザインしたタイルや美しいステンドグラスで装飾された建物は、どこか東洋的な雰囲気を醸し出しています。
どちらも設計者は、清水組の技師長であった田辺淳吉氏。埼玉県深谷市に移築された渋沢翁ゆかりの誠之堂なども手掛けています。
四季折々の変化に富む旧渋沢庭園は、2棟の建物に彩を添え、私たちの目を楽しませてくれます。渋沢翁が暮らした庭園を散策しながら、郷土の偉人に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
場所:飛鳥山公園旧渋沢庭園内(西ケ原2-16-1)
※ご来館の際は公共交通機関をご利用ください。
問合せ:渋沢史料館
【電話】3910-0005
※建物内部への入館は、渋沢史料館の入館券が必要。開館日は火曜・木曜・土曜〔事前にオンラインでの予約が必要です(5月1日現在)。感染症の状況により開館方法の変更有〕
【HP】https://www.shibusawa.or.jp/museum/
<この記事についてアンケートにご協力ください。>