今年度は、北区に息づく渋沢翁の足跡や関連施設についてご紹介します。
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◆鮮明に残る渋沢翁の息吹~七社神社~
今回は、渋沢翁の御縁をたどり、飛鳥山に隣接するゆかりの地を散策しましょう。
西ケ原の豊かな緑に囲まれ、ひっそりと佇む「七社神社」。渋沢翁は、1901年に七社神社の氏子となりました。1920年には、渋沢翁を筆頭とする諸氏の寄付で社務所を建築。この社務所は、渋沢翁が支援した西ヶ原青年会の活動拠点にもなりました。渋沢翁は事業に力を入れるのみならず、七社神社を中心に、青少年の育成や、地域住民との関わりも大事にしていました。地域住民と分け隔てなく接する懐の深さや、これからの日本を担う人材の育成に対する熱い想いが伺えます。
少し境内を歩いてみましょう。鳥居をくぐり左手に、「祭枯松文」碑があります。渋沢翁が、飛鳥山別業南園の松が枯れたことを憂い、自ら揮毫(きごう)し造立したものです。昨年増野家から譲り受けて、境内に移設されました。この石碑には、工場の煙によって枯れてしまった松への深い悲しみと、どれだけこの松を愛していたか、という当時の渋沢翁の心境が刻まれています。また、正面の拝殿には「七社神社」の社額。こちらも渋沢翁が揮毫したものです。
渋沢翁の心の内を強く感じ取ることができる七社神社。ここは、西ケ原に根付く渋沢翁の息吹に触れることができるスポットの一つとして、北区の魅力を鮮やかに彩っています。
場所:西ケ原2-11-1
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