今年度は、北区に息づく渋沢翁の足跡や関連施設についてご紹介します。
◆ぶらり散歩道「渋沢栄一没後90年」
1931(昭和6)年11月11日、多くの人に惜しまれながら飛鳥山の自邸にて91年の生涯を閉じた渋沢翁。葬儀の日、飛鳥山の邸宅から青山斎場へ向かう沿道には2万人もの人が駆け付け、その死を悼みました。今年で没後90年を迎えます。
現在は、JR・京成線日暮里駅を出て徒歩6分ほどの場所にある、谷中霊園の渋沢家墓所に眠る渋沢翁。「青淵」と雅号が刻まれ、右隣には先妻の千代、左隣には後妻の兼子の墓が建立されています。
また、谷中霊園には若き日の渋沢翁が仕えた旧主・徳川慶喜の墓所もあります。死してなお、旧主・徳川慶喜に対し好意・家来・感謝の気持ちがあり、見守りたいという思いから、渋沢翁の墓は徳川慶喜の墓に向いて建てられたと言われています。
生前、渋沢翁は約500社にものぼる企業の設立・育成に関わり、600余りの社会公共事業に力を注ぎました。その功績から多くの人に愛された渋沢翁の墓には、今もなお献花に訪れる人が後を絶ちません。
渋沢翁の忠恕の心「まごころと思いやり」の精神は、これからも多くの人に受け継がれていくことでしょう。渋沢翁の墓前に立ち、そっと目を閉じると、今でも私たちをあるべき姿へ導き奮い立たせてくれる、そんな場所になっています。
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