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【対談】今後の新型コロナウイルス対策

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東京都北区

北区医師会 増田幹生会長
花川與惣太区長

北区における新型コロナウイルスのワクチン接種は、令和3年4月に住民接種が始まってから半年あまりが経過し、区民の約7割の方が2回目の接種を完了しています。区はこれまで、北区医師会をはじめとする地域医療の協力のもと、安全・安心な住民接種に取り組んできました。このたび、全面的に協力していただいている北区医師会の増田会長と花川区長が対談し、これまでの新型コロナウイルスワクチン接種の振り返りと、今後の新型コロナウイルス対策について意見交換を行いました。

●新型コロナウイルスワクチン接種の振り返り
区長:北区では区民の皆さんが安全・安心に接種していただくために、すべての接種を医療機関で行っています。ここまで接種を進めるには、相当なご苦労があったかと思いますが、これまでを振り返ってどのようにお考えでしょうか?
会長:感染が広まり、診療中でも皆さんのワクチンのニーズが高まっていることを感じました。重症化を防ぐ手段としてワクチンは驚くほど有効で、できるだけ早く、多くの方に接種を進めていくことを最優先に考えてきました。
区長:区としても、国からの情報伝達やワクチン供給が安定しない等、難しい局面は多々ありましたが、北区医師会の全面的な協力のもと、現在の接種体制が築けています。
会長:多くの医療機関にワクチン接種の協力をしてもらえることとなり、「ワクチン接種センター」「基本型接種施設」「サテライト型接種施設」の接種体制は十分機能したと考えます。
区長:ワクチンは新型コロナウイルスの発症や重症化予防効果があるため、区民の皆さんに接種をお勧めしています。一方、ワクチン接種は任意のため、ワクチンを接種しない選択も尊重すべきであると考えています。
会長:体質的な問題でワクチンが打てない方もいらっしゃいますから、接種していない方に対する差別はあってはならないと思います。

●今後の新型コロナウイルス対策について
区長:感染者数は数カ月おきに大きな波があり、予断を許さない状況が続いています。今後の新型コロナウイルス対策について、区としても万全の体制で取り組んで参りますが、医師の立場から区民の皆さんへお伝えしたいことはありますか?
会長:年末年始にかけて予想される第6波のピークを低く抑えるのに重要なことは、まだワクチンを接種していない方の接種を進めることだと思います。今後は、ワクチン接種済者が区民の半数以上を占め、感染しても無症状の方も多く重症化のリスクも低くなるので、行動制限の目安を新規感染者数から入院の必要な中等症以上の患者数にシフトするのが適当と考えています。また、自宅療養で重症化する方を減らすためには、総感染者数の抑制はもちろん大事ですが、早期の診断に続く抗体カクテル療法など、ハイリスクの方の重症化予防に有効な治療法の確立が重要で、その治療の流れも北区独自で用意しています。

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