今年度は、北区に息づく渋沢翁の足跡や関連施設についてご紹介します。
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◆洋紙発祥の地碑と熊谷源左衛門君碑
ノートや封筒、コピー用紙など、私たちの生活に欠かすことのできない洋紙。この洋紙の発祥の地が王子であることをご存じでしょうか。
新聞・雑誌を印刷する洋紙の国産化が必要だと考えた渋沢栄一は、明治6年に抄紙会社を設立。明治8年、王子に工場を建設しました。
この地が工場用地に選定された背景には、工場用水として水が清く豊富、運搬等の水運の便が良い、洋紙の原材料であるボロが調達しやすい等の条件を満たしていたことに加え、寂れていく村の立て直しに奮闘した熊谷源左衛門の活躍もありました。
当時の王子村は農村でしたが、寒村で、農業のみで生計を立てることは困難な状況でした。そんな中、村の組頭役であった熊谷は、工場誘致のために用水や用地の調停に奔走するなど、積極的に働きかけました。こうして、企業誘致による地域振興の手法を国内でいち早く取り入れ、新規雇用を創出するなど村の活性化を図りました。
王子を訪れた際には二つの碑に立ち寄り、時代を切り開く先見性を持った人物たちの奮闘を感じてみてはいかがでしょうか。
場所:
洋紙発祥の地碑(王子1-4-1)
熊谷源左衛門君碑(王子1-1先 ※音無橋下)
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