◆冬の木々の楽しみ方
寒くなると、葉を落とした木々の姿が目立つようになります。そんな木々の枝先をよく見てみると、小さくふくらんだ「冬芽(ふゆめ)」を見つけることができます。
冬芽とは、寒い冬の間は休眠し、春になると伸びて葉や花になる芽のことです。木はこの冬芽が凍りついたり、鳥や昆虫などの生きものに食べられないよう、さまざまな方法で身を守っています。たとえば、サクラの仲間の冬芽は、鱗のような固い皮で覆われています。また、コブシの仲間の冬芽は、ふわふわの毛で覆われています。こうした違いを観察するのも楽しいですが、ほかにも楽しみ方があります。それは、葉が落ちた後の「葉痕(ようこん)」で作られたユニークな「顔」を探すことです。オニグルミの葉痕はヒツジの顔に、センダンの葉痕はサルの顔に似ています。このように種類によって表情の違う顔を見つけることができます。
散歩の際には、身近な木々を観察して楽しんでみてはいかがでしょうか。
みどりと環境の情報館(エコベルデ)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>