◆キンモクセイ
秋のお彼岸の頃、街にはふんわりと甘い香りが漂います。その香りの先にあるのは、キンモクセイの花です。春のジンチョウゲ、夏のクチナシと合わせて「日本三大香木」とも呼ばれます。リラックス効果があると言われるキンモクセイの香りは、さまざまな方法で楽しむことができます。
キンモクセイは、枝に小さな橙色の花を密集して咲かせます。開花した花は、手で触ったり、枝を軽く揺すったりすると、ぽろぽろと落ちてくるので、簡単に集めることができます。集めた花をビンやお皿などお好みの容器に入れ、お部屋に置けば、芳香剤になります。また、ティーバッグに詰めて、お風呂に浮かべれば、入浴剤として使うこともできます。キンモクセイの花は、乾燥すると香りが薄くなってしまうので、使うのは集めてすぐの花がおすすめです。もし、香りを長く楽しみたい場合には、花をアルコールや塩に漬けておく方法もあります。
キンモクセイに限らず、植物の楽しみ方は工夫次第で広がります。自分に合った方法で暮らしに取り入れ、五感で季節を感じてみませんか。
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