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花*みどりやすらぎコーナー

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東京都北区

◆チョウの飛行
アゲハチョウやモルフォチョウはその美しさから空飛ぶ宝石とも言われています。では、チョウはどのように飛んでいるのでしょうか。鳥は、翼の付け根の胸の筋肉を使って羽ばたきますが、チョウの羽の付け根には羽を動かすための筋肉はありません。羽は背中の殻とつながっていて、背中の殻とお腹の殻を胴体の内側でつないでいる筋肉の伸び縮みによって、羽が動く仕組みになっています。そのため4枚ある羽は一緒に動きます。羽のための筋肉を持たない省エネ設計によって、今から約4億年前、体の小さな昆虫の仲間はエサ探しや敵からの逃避、繁殖に有利になったと考えられています。近年、超高速カメラによって、昆虫が飛ぶ仕組みを詳しく分析できるようになりました。過酷な自然界で安定して飛ぶことができる昆虫の羽の構造や機能が注目され、ドローンのような小型無人機の開発にも応用されているそうです。
チョウをみつけたら、色や形の美しさだけでなく、小さな体に備えた飛行のしくみについても考えてみてください。

北区環境大学(東京家政大学)

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