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渋沢史料館館長スペシャルインタビュー-1-

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東京都北区

渋沢史料館は、渋沢栄一翁の思想と行動を顕彰する財団法人である渋沢青淵記念財団竜門社(現公益財団法人渋沢栄一記念財団)の付属施設として、1982年に現飛鳥山公園の一部に設立された博物館です。渋沢翁の生涯と事績に関する資料を収蔵・展示し、関連イベントなども随時開催されています。
今回は、花川北区長が、リニューアルオープンを目前に控えた同史料館の井上館長にお話を伺いました。

◆紙幣刷新を受けて
▽沢史料館への来館者数やお問い合わせなど変化はありましたか?
昨年は、9月1日からリニューアル工事のため4月から8月までの5か月間の開館でしたが、例年の1年間分の方々に来ていただきました。
最終的に、入館者数は約2.5倍、グッズの販売も4倍以上となっており、非常に多くの方に関心を示していただいて、足を運んでいただきました。

▽井上館長ご自身も講演や取材等が増えたのではないでしょうか?
新紙幣の発表から夏にかけては、各所また各メディアからお声をかけていただき、たくさんのお話をする機会をいただきました。
取材の内容も、最初はお札についてでしたが、次第に渋沢栄一とはどんな人物で、どんな評価を受けているのかというものに変わっていきました。
講演は、夏頃までは例年とあまり変わりませんでしたが、秋以降は集中して週に2~3回のペースで各地で行っています。これまで渋沢栄一とは縁もなかったようなところから、実はゆかりがあります、関連資料が残っていますなどとお話をいただき、それに関しての講演をしてほしいとの依頼を受け、全国各地を巡っています。

▽渋沢栄一翁に関連して、北区でも各所で盛り上がりを見せています。まちの皆様に期待することはありますか?
現在、地元の方々が主催して立ち上げた展覧会(展示会)『街中史料館』が、北とぴあ17Fで開催されています。当館はリニューアル工事中ですが、それでも渋沢栄一をこの街で伝えたいという思いを持って、パネル等で展示してくださいました。展示を見学された区民の方が、当館にも声を寄せてくださって、「区の誇りです」というような言葉をおっしゃる方もおり、やっぱり開催していただいてよかったなと非常に強く思いました。
また、数年前から次世代を担う地元の商店主の方々から、この街をより発展させ、活性化させるために渋沢栄一の力を借りたいとご相談を受けたのをきっかけに、渋沢栄一に関係する問題をお店に1問ずつ掲示して解いていくクイズラリーを実施しています(※全問正解者には渋沢栄一のマイスターという認定証を渋沢史料館から贈呈)。
一昨年の開催時には、応募者が100名を超え、参加された方の中から「非常にいい体験をさせてもらった」というご意見をいただき、渋沢栄一は今なおこの街に貢献しているのだなと感じました。
一番我々が嬉しいのは、お店の方々が、渋沢栄一のことについて質問を受けたら、説明をして語ってくださるようになってきたことです。
北区の中に渋沢栄一という人物が根付き、発展して「北区といえば渋沢栄一」「渋沢栄一といえば北区」というような形で世に広まっていく、その基盤を支えてくださる区民の方々にさらに期待を寄せたいと思います。

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