●北区は隠れた名所
区長:お二人とも北区在住ですが、北区はどのようなまちですか。区のイメージ、良いところや、こうすればもっと良くなると思うことがあれば、お聞かせください。
鈴木:北区で生まれ育ち、今もこの地で学んでいるので、生粋の北区っ子です。『さよなら、田中さん』と『太陽はひとりぼっち』の主人公の花ちゃんも、北区に住んでいる設定です。地元の本屋さんにも応援していただけるので、ありがたいです。ただ北区というと、札幌、大阪、京都、名古屋といったほかの地域にも同じ名称の区があるので、東京のほかの区に比べると、イメージが湧きにくいように思います。北区には隠れた名所がたくさんあるので、私も小説を通じて、全国的に、でもさりげなく北区をPRできたらいいなと思います。
横山:私も北区に18年間住んでいるので、これから住むところは変えても、北区は帰ってくるべき場所だと思うし、その時に今と同じような感覚になりたいなと思います。だから、変わらずに北区らしくあってほしいですね。
区長:北区のお気に入りの場所や、よく行く場所などはありますか。その理由もお聞かせください。
鈴木:飛鳥山公園がお気に入りで、実は現在発売している『太陽はひとりぼっち』にも、漢字を変えて書いていて、小さい頃は象の大きな滑り台がすごく好きでした。公園から帰るのは私が最後の一人になってからと決めていて、暗くなってからもずっと遊んでいました。
区長:最後の一人になるまで残るというのは、何か思いがあったのですかね。
鈴木:母にも「もう暗くなったから帰ろう」と言われても私は貫き通したくて「公園の遊具さんたちがさみしがってるから」と言い、なんとか最後まで残っていました。
区長:横山さんはいかがですか。
横山:小学生の頃は滝野川公園で毎日のように遊んでいましたね。あとは滝野川会館の前に歩道橋があり、夕方になるとそこから見える西日がとても綺麗で、私のSNSのアイコンにしているくらい気に入っている場所です。私も北区には隠れた名所が多いと思います。
●令和2年の抱負
区長:最後に、お二人にとって、小説や文学とは何でしょうか。また、抱負や将来の夢などをあわせてお聞かせください。
鈴木:小説は私の存在を肯定してくれるものだと思っています。書くときが、一番自分がイキイキとできるので、私が生きる上でとても重要な存在です。抱負は、毎年誕生日に本を出版しているので、続けていくことができたらなと思います。
横山:小説を読み始めたのは、小学5年生・6年生と言いましたが、創作活動としては幼稚園の時から絵本や紙芝居を自分で作って、人に読んでもらっていたので、私の人生において本当に大きなウェイトを占めるものです。これからも綴っていけたらと思いますね。大学受験を無事終わらせて、自由と責任のバランスを保ちつつ、クリエイティブに生きていけたらと思います。
区長:今後お二人が書かれる小説の中で、北区が舞台となり、小説の聖地として北区の魅力が広まることがあれば、とても嬉しいです。本日は、お忙しいなか、本当にありがとうございました。お二人の今後の活躍を心から願っております。
鈴木・横山:ありがとうございました。
・オリジナリティあふれる小説を書き続けたいです。(黎)
・本を通して北区のことをさりげなくPRしていきたいです。(るりか)
・お二人の今後の活躍が楽しみです。(花川区長)
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