冬場に増加する高齢者の事故を防止の心得とあわせて確認し、未然に防ぎましょう。
年々増加しています!!救急搬送数に対する高齢者の割合(平成30年):56.7%
【特に多い事故ケースを確認しましょう】
●浴槽でおぼれる事故
平成30年中に575人の高齢者がおぼれて救急搬送されています。ほとんどは浴槽で発生しており、約9割が生命の危険がある重症以上の事故となっています。
▽事故防止の心得
・体調不良時の入浴は控えましょう。
・脱衣所、浴室内の適切な温度調節を行いましょう。
・熱い湯、長風呂は注意しましょう。
▽こんな事故が起きています!
物音がしないことに異変を感じた家族が浴室を確認したところ、浴槽内で意識を失っていた。(80代重篤)
●餅による窒息事故
毎年1月は餅による窒息事故が多発しています。窒息・誤飲は重症度が高くなる事故の一つです。注意しましょう。
▽事故防止の心得
・食べ物を小さく切って、よく噛みましょう。
・お茶などを飲みながら食事しましょう。
・応急手当の方法を理解しておきましょう。
▽こんな事故が起きています!
雑煮を食べていたところ、餅をのどに詰まらせ、顔色が悪くなり意識がなくなった。(70代重症)
●大掃除中の事故
階段や脚立などからの転倒事故が多く発生しています。骨折などの大けがを負うことも多く要注意です。
▽事故防止の心得
・高所を掃除する際は安定した足場を選びましょう。
・足場が濡れていないか確認しましょう。
・年齢や体力を勘案し、無理な作業は控えましょう。
●こんろの火が袖に燃え移る事故
着衣着火による高齢者の死者が多発しています。出火原因の約7割がこんろです。火を扱う際は十分に気をつけましょう。
▽事故防止の心得
・こんろの周りには物を置かないようにしましょう。
・鍋の底から炎がはみださないように、火の調整をしましょう。
・エプロンやアームカバーなどは防炎品を活用しましょう。
※「事故防止に役立つ一冊 STOP!高齢者の事故」(東京消防庁防災部防災安全課発行)参照
※高齢者:65歳以上の方
■もっと詳しく知りたい
東京消防庁ホームページをご覧ください。
【HP】https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/topics/stop/index_old.html
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