今年度の後半は、本年7月に選定された「みんなでつくる景観百選2019」にスポットをあててご紹介します。
◆かつての都電沿線を歩く
開業以来、変わらず人々に親しまれている都電荒川線ですが、かつて北区には、3つの路線の都電が走っていたことをご存じですか。そのひとつである19系統の都電は、昭和46年3月まで王子駅前~通三丁目(東京八重洲)間を運行していました。
今回は、そんな19系統の都電が走っていた本郷通りを歩いてみましょう。
飛鳥山公園から滝野川方面へしばらく歩くと、江戸時代、旅人の目印でもあった西ヶ原一里塚が見えてきます。この一里塚は、大正時代に東京市電(現在の都電)の敷設により撤去の危機に瀕しましたが、実業家の渋沢栄一を中心とする地元住民の運動のおかげで保存に成功し現在も姿を残している、都電と関わりの深い場所です。
本郷通りをさらに進むと、左手に姿を見せる鮮やかな黄色の木々。滝野川公園です。夏は水遊び場としてにぎわいますが、秋には青い空に映える黄色く染まった銀杏並木が訪れる人々を魅了します。
都電の旧路線を歩いて、息づく歴史と季節の彩りに触れてみませんか。
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